【コネタのお話】火熾しと炭の取り扱いについて ~BBQマスターへの道~
2019/4/25 12:23
皆さんこんにちは。
桜の季節も終わりに近づき、
GWはもう目前でございますね!
日が長くなり、外でご飯を食べるのも気持ちのいい季節になってきました。
GWというとキャンプやBBQといったイベントに参加される方もいらっしゃるのではないでしょうか?
BBQと聞くと、「楽しいんだけど、あの炭に火がつくまでが結構大変なんだよね~」という意見がチラホラ…
というかドサドサ…。
そうですね。新聞紙…牛乳パック…松ぼっくり…着火剤…小枝達…。
ありとあらゆる燃えやすいものを燃やし尽くしても火が点かずグダグダなスタートを経験した方も少なくないでしょう。
そ・こ・で。
今回は簡単に火を熾せるポイントを紹介致します。
『簡単』と書きましたから、別に団扇で扇ぐこともしないし、フーフーも別にしません。(してもいいのですが、ダメなタイミングがあります。後述します。)
それでは順序だてて見ていきましょう。
まずは炉を確認し、炭の配置を考えます。
今回使った炉は、そのまま使うと炭が直置きになってしまいます。
ですので、ダッチオーブンの底網を敷いて、地面に炭が触らないようにします。
【ポイント①】空気の通り道を必ず作りましょう。
ユニフレームのユニセラのように灰受けがある作りが理想です。
↑手前に引き出しているのが灰受けです。これ大事。
そこに着火用の炭を配置。愛用しているのはロゴスのラウンドストーブ2です。
(画像のものは輸送中に破損したものです。本来はキレイな円形)
これはこれだけでも十分にBBQを楽しませてくれる代物ですが、
火付け役としても活躍します。
そこに成型炭を配置します。
こんな感じで立てるように配置。
小さめ6個くらいを立てるのがオススメです。
こういった成型炭は真ん中の穴にもしっかり熱を通すのが大事です。
そうすることで火付きが早くなります。
【ポイント②】炭は立てて積む。
火熾し器等を使い、煙突を作るのも非常に有効な手段です。
そして写真にあるように、着火剤を隙間に刺して火を点けます。
トーチを使い、満遍なく火を点けると更に良いです。
今回の真ん中の炭に着火剤を巻く形は不完全燃焼して煙が多く出たので、
もう少し間隔を空けた方が良いです。
焚火感が欲しいので小枝も追加。
これで暫く放置します。
ペーパー着火剤はトングを使い、ちぎって足すのはOK。
ジェル系の着火剤の継ぎ足しは危ないのでやめましょう。
着火剤は火から遠いところに置いておきましょう。
自分が座っているところより後ろが良いです。
横に置いたりすると、風で火が流れて飛び火します。
ここでポイント③。
【ポイント③】着火剤が燃えている間は扇がない!
これを結構やっちゃている方が多いのでは?
ここが扇いではダメなタイミングです。
これをやると炭に火が点くまでに着火剤が燃え尽きてしまい、
大量に着火剤を消費することになります。
下のラウンドストーブに火が点いたことを確認し、
乗せた成型炭に火が移るのを待ちます。
着火剤が燃え尽き、火が移ったのを確認してばらします。
ここで扇いでもいいのですが、ラウンドストーブの寿命が縮むだけですので
あまりオススメしません。
このまま放っておいても全く問題ありません。
上にあった炭をラウンドストーブに立てかけるように配置し、
新しく炭を乗せます。
次はそんなに早く火を点ける必要がないので、寝かせて乗せましょう。
先に点けた炭もなるべく立てておくと火のまわりが早いです。
その後追加する炭の火付けを早くする工夫として、
すでに点いた炭の周りにただ置いておくのがいいです。
(上の画像の手前に置いてあるのが追加候補です。)
あくまでも点いている炭の邪魔をしないために、
接するくらいの距離で置いておきます。
この目的は『炭の温度を予め上げておく』ということ。
こうしておくと追加したい時に重ねることですぐに火が移ります。
結構、箱から出した炭をそのまま点いた炭の上に置いている方が多いのでは?
それでは、火が点くのに時間がかかり、乗せすぎると元々点いていた炭を消しかねません。
次に点けたい炭を見定めたら、火のそばに置いておきましょう。
今回ですが、11:00~15:30までBBQをしておりましたが、
使った炭は最初に配置したラウンドストーブ2を1つと成型炭7個に
追加で大きめ3個だけです。
それで大人4人がお腹いっぱいになるほどの量を仕上げられます。
うまく火を保つことができれば使う炭が非常に少なく済むのです。
ここでポイント④。
【ポイント④】灰はこまめに払う。
これをやれる方はかなりのBBQマスターですね!
火力を保つのに、炭を足しつづける方が多い印象を受けます。
一度に3kgを使い切る(2~3時間のBBQ)方は使いすぎです。
もう少し炭のお世話をしてあげましょう。
後は炭選びが重要です。
灰を払うというのは火の点いた炭の周りがボソボソと白くなり、
灰を纏った状態のものをトングで取り、転がして灰を落とすという作業です。
↑非常に分かりにくいですが、左が灰落とし「前」、右が灰落とし「後」です。
このついた灰を1つずつ落として各炭の燃え具合を確認しながら組みなおします。
今回使った炉のように、底網を敷かなければいけないところは、
底網の下に溜まった灰もどけたほうが空気の通りを邪魔しません。
BBQの中盤以降は溜まった灰を片付けない限り団扇で扇ぐことは厳禁です。
経験ある方もいらっしゃるかと思いますが、舞った灰が食材に付着する、
周りの人にかかる等、不快な事態を引き起こします。
団扇の出番は実は少ないのです。
着火剤が消えて、炭に火が点きはじめた時だけです。
それ以降は炭の燃焼を加速させるだけ。
灰を周りに撒き散らすだけ。
となります。
BBQも終盤となり、そろそろ消火へと向います。
網に残るのはじゃがいもだけですね。
消火=水をかける
ではありません。
大事なのは均一に燃え尽きさせること。
そもそも焼くものが無くなったのに、ガンガン炭が燃えている状態は
炭の配分を間違えています。
中盤以降は焼くものの素材と量を見ながら追加する炭も調整します。
参加者の満腹具合も見て、もう焼く必要がなさそうなら当然炭を足す必要もありません。
火の当番は参加者の食欲も鑑みて立ち回りましょう。
はい。それでは消火に向いましょう。
写真の通り、すでにもうそのまま放っておいても消えそうです。
炭をしっかり管理していれば本当に灰以外何も残りません。
この状態に持っていくことを理想と考えて頂けると環境にも優しいです。(ゴミを減らすという意味で)
【ポイント⑤】消火は炭を崩す
最後は残った炭の大小を見て、大きいものはトングで叩いて割ります。
そして組んであったものは広げます。
そのまま30分程放置します。
完全に燃え尽きた状態。
全て灰になったら完結です。
炉の掃除には水を使います。
熱い状態の灰に水がかけると灰が舞うので、
灰も広げてなるべく熱を逃がしましょう。
次回も使えそうなサイズの炭が残った場合、
火消しつぼを使っての消火も有効です。
しかし、この火消しつぼが使える残り方をする炭はかなり良質なもので無ければいけません。
練炭系は形が残っているように見えて、ボロボロと崩れてしまうことが多いです。
所謂、備長炭と呼ばれる密度のものなら次回も使えますが、備長炭もピンキリです。
まず、この炭選びは非常に難しいところです…。
次回も使える炭を使いたい場合は、そのお店にある一番安い炭は避けましょう。
まず間違いなく崩れやすく火持ちが良くないです。
じゃあどういうのにすればいいの?となりますよね…。
はい。今回私が使いました炭はこちらです。
バンドックから出ております業務用の成型備長炭で御座います。
10kgで税込¥3,132です。
この炭の良いところは『火が点きやすく、長く燃えている』ところ。
そうなんです!まさに理想!
成型炭にありがちな火がまわるとグシャッと潰れることが無いです。
これが本当に有り難い。
ロゴスのラウンドストーブにこの炭があれば、快適BBQ間違いなしですよ(^-^)/
最後に炭を効率よく使うポイントをおさらいしておきましょう!
【ポイント①】空気の通り道を必ず作りましょう。
【ポイント②】炭は立てて積む。
【ポイント③】着火剤が燃えている間は扇がない!
【ポイント④】灰はこまめに払う。
【ポイント⑤】消火は炭を崩す。
はい。この5点に気を付ければ効率のよい炭の使い方ができ、
そして撤収が美しい。
是非皆様もお試ししてみて下さい。
最後に、火の番をするのにオススメのイスを紹介しておきましょう!
こちら↓↓↓↓(写真左側)
タロンのピボットチェアーミニです。
先日紹介ブログを書かせて頂いたタロンのイスですが、
このミニがBBQや釣りに便利。
このサイズのイスの中ではダントツで座りやすいです。
ガーデニング等にもオススメ♪
隣に写っている普通の折りたたみイスと重さも変わりません…。
秀山荘スタッフ大絶賛の代物です。
======以前の紹介ブログはコチラ======
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と、このまま話し続けると炭の話を忘れられてしまうくらい脱線しそうなので、
今日はここまでにしましょう。
それではまた(^^)/
-MN-
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