日本一の鍋焼うどん
2014/11/14 15:54
今となってはもう遠い昔の話になりますが、
上越本線水上駅の駅前に「日本一の鍋焼うどん」屋さんがありました。
こんな寒い時期になると、谷川岳界隈に行った帰りに立寄ったものです。
店の名前は忘れてしまいましたが、
店の前に「日本一の鍋焼うどん」の幟が何本か立っていました。
看板にも書いてあったような・・・
鍋焼うどんは勿論日本一?美味しいのですが、
壁に貼られたメニューには変わった文字が見られます。
「下山祝い」「風邪薬」
店に入って席に着くと、すかさず「鍋焼5つ!」
とにもかくにも、何はともあれ鍋焼うどんを注文するのが義務なのです。
「あと、下山祝い5本!」
そう、お察しの通り「下山祝い」とはビールのこと。
山から無事に下りて、まずは乾杯!
山ヤに優しい店でいろいろとご馳走になりました。
「これ美味いから、食え」
でも、親父さんが居る時はちょっと緊張します。
「風邪薬もう2本くださ~い!」
「もう10本飲んだだろ?」
「まだ8本です!」
風邪薬とは日本酒のこと。
一人ビール1本、日本酒2本がこの店の定量なのです。
「俺は酔っ払いが嫌いだ!」
「酔っ払って大きな声だすな!」
一見のお客さんが「ビールください」なんて言おうもんなら、
「ウチにはそんなもなぁねぇ!」と怒鳴られます。
でもさすがにいつしか「下山祝い(ビール)」「風邪薬(日本酒一合)」
と注釈が書かれるようになりました。
寒くなると思い出す、古き良き?時代のお話でした。