GT-2000NYは初心者だけが履くシューズではない。

2019/1/29 10:00

こんにちは、アラです。

寒くなりましたね、体調管理には気をつけてランニングしてくださいね。

さて、今回はランニングシューズについてお話します。

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GT-2000NYは初めてのフルマラソンにチャレンジされる方に提案されることの多いシューズです。

その特徴として、

ドロップ差が大きいこと

(かかととつま先の高低差のことで、この差が大きいと前傾姿勢がとりやすく、ランニング姿勢をフォローしてくれる)

アッパー生地の堅さ

(横ブレ防止。左右へのぐらつきを防ぎ、ランニング障害から体を守ってくれる)

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靴裏にシャンクが搭載されている

(シューズのねじれを防ぎ、足の過度のねじれを防いでくれる)

クッションが厚い

(衝撃吸収に優れ、ランニング時の着地衝撃から体を守ってくれる)

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ヒールカウンターが硬い

(クッション性が高いからこそ起こる着地時のかかとのブレを、しっかりかかとをホールドすることで最小限に抑えてくれる)

屈曲部が硬い

(足の屈曲部分に過度の加重が掛からないように保護してくれる)

などなど、走る動作以外の動きを抑制して足を守ることに主眼を置いていることが

フルマラソン初挑戦シューズとしての役割を担っている大きな要因です。

 

しかし、フルマラソンに何度も出場し、タイムが向上してくると

GT-2000NYを卒業される方が多くなります。

重くて、走りにくい、こういった理由が多いでしょうか?

もちろんそのとおりで、シューズに足を守る機能を多く搭載すれば、そのパーツの分だけ重くなるのは当たり前。

屈曲部が曲がらなくて走りにくいのは、ゆっくりとした動作の中で、加重が足の屈曲部に必要以上に掛からないように設計されているからです。

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※手前がGT-2000NY7、奥がターサージール6

(屈曲部が曲がりやすいシューズでゆっくりJOGを行えば、足の屈曲部分に全体重が掛かることになり、非常に足への負担が大きいです。)

そもそも、ランニングの練習として、全体の練習内容の配分はジョギング7割スピード練習3割が望ましいといわれます。

その7割を占めるジョギングの効果とは

疲労抜き、体調管理、脂肪燃焼、筋持久力向上などです。

こういった目的で行うジョギングにおいて、スピードは不要であり、スピードを上げることで返って上記のジョギングの効果を十二分に発揮出来なくなります。

ランニングフォームをサポートし、非必要な動きを抑制することで、省エネでジョギングできるシューズ、それがGT-2000NYのような完走モデルのシューズなのです。

当店では、各メーカーの完走モデルを販売してます。

メーカー間の優劣ではなく、それぞれの足幅、かかとのサイズ、足の甲の高さ、クッション感、接地感などでシューズを選んでほしいと思います。

もちろん、私もシューズ選びのお手伝いをさせていただきますので、ぜひ一度スポーツワールド三宮店3階ランニングコーナーにお越しください。アラでした。