【湯の話】長野県松本市『白骨温泉』で湯治の巻~1日目

2018/9/25 20:27

皆様、連休はどのように過ごされましたか?

私はふらっと松本まで足を伸ばしておりました。←痛くてあまり伸びませんが(笑)

山に登れないボディなので、少しでも雰囲気を味わいたく遠出しようと。

 

なんでも、『白骨温泉』というイイ温泉があるって話で…。

 

どうやら…

「3日入れば3年風邪を引かない」と言われており、

「1週間入れば骨折も治る」と…思いたい。←切実

 

実際の効能は胃腸病・神経症・婦人病・慢性疲労などに効く温泉のようです。

『白骨』の名からも想像できますが、泉質は乳白色の単純硫化水素泉で、

湧き出す時は無色透明なのですが、時間が経つと成分が変わり白濁して見えるそうです。

詳しい成分変化は化学のお話になりますので、知りたい方はwikiってくださいませ…(^^;)

 

この温泉は鎌倉時代からすでに湧き出していたという話があるくらい歴史の有る温泉地。

温泉宿としては元禄時代に齋藤孫左衛門という人が開いたそうです。

ちなみにここは国民保養温泉地に指定されております。

 

さてさて、今回は電車&バスの旅で御座いまして、

出発は我らが『新宿』。

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そうです。新宿-松本と言えば「特急あずさ」ですね!

新宿から松本までは約3時間、スーパーあずさなら2時間半くらいです。

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このあずさを使って松本に出るパターンでは、この特急乗車指定券の回数券を

チケットショップで予め買っておきましょう!

通常6900円かかる乗車指定券が4500円以下で買えます。

私は4300円で買えました。

普通に自由席で行っても6,000円以上するので、最早迷う余地はありません。

チケットショップで買いましょう。

そして、早めに座席指定をしておきましょう。←回数券を買ったその足でJRの発券売場へ向ってください。

スーパーあずさは特に狙った席を取るのが難しいです。

9月の3連休のような日程では1ヶ月前から狙っても厳しいです。

 

早め早めが快適旅行のカギを握ります。

 

と、そんなこんなで松本着。

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ここから上高地線に乗り換え、『新島々』という駅へ向かいます。

所要時間は30分程度。

ワンマン運行の雰囲気のあるローカル線です。

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『新島々』←(しんしましま)と読みます。響きがかわいい。

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到着しました。

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 イメージキャラの『渕東なぎさ』さんがお出迎えしてくれます。

停車駅にある『渕東(えんどう)』と『渚(なぎさ)』がくっ付いたようです。

ちなみに身長152cmの19歳という設定。好きな食べ物はりんご・すいか・ワッフルとの事。

上高地線の知名度UPの為、日々奮闘中で御座います。

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ハイ…『新島々』に着きましたら、ここからバスで白骨温泉へ向かいます。

ここからは上高地行き、乗鞍高原行きも出ています。

白骨温泉までは1時間程です。便によっては途中の沢渡で乗り換えの場合もあります。

しかし、この新島々の周りは何にも無い…目の前にコンビニくらいあってもいいのに。

少し歩けば酒屋があるくらいです。電車とバスの乗り換えの為だけにある駅といった印象…。

 

山岳路線と言うだけあって後半はクネクネとカーブの多い道が続きます。

乗り物酔いが気になる方は対策をしておきましょう。

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そして到着しました『白骨温泉』 標高は1400m程です。

この時、時間は15:00。バス停の温度計で気温は18℃と山の涼しい空気を感じました。

それにしても新宿からの所要時間は5時間超となかなかのアクセス…。

 

バス停には宿のお迎えが来てくれています。

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お世話になるのは1738年創業の老舗旅館『湯元齋藤旅館』さんです。

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「老舗」ってよく聞きますが、江戸時代からそこにあるって本当に凄いって思います。

2003年にリニューアルされて建物は新しくなりましたが、その伝統は失われず、

古き良き温泉宿の雰囲気を残しつつ、設備は新しいので非常に快適でした…。

 

お出迎えから部屋までの案内も非常に気持ちのいい対応。

館内は渡り廊下で繋がっていて、正直1回で順路を覚えるのは不安なくらい移動しますが。

 

部屋もきれいで、洗面所とは別に天然水が出る水道を完備。←美味しいお水です。

入口とトイレは人感センサーで照明が点く仕様。

 

「なんて整っているのだ…」

 

…まあ兎にも角にもまずはお風呂に行きましょう。

夕食の前に身体も足も温めたい。

(浴場内は撮影禁止のためお風呂場の画像は有りません。)

 

(入浴中…)

 

白濁した湯と硫黄泉の独特な臭い…癒される。

また温度が非常に丁度良く長湯してしまいそう。

 

野沢温泉の外湯の飛び上がる熱さを思い出す…。

 

これはご飯食べたらまた入ろう。

 

何度か浴槽から出たり入ったり…。

入るたびに「ずっと入っていたい」と思う心地良さ。

宿の雰囲気も相まって「気持ち良い」より「心地良い」と感じるのでしょう。

 

はぁ温まった…。

 

夕食もまた立派!

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食前酒。

先付。

前菜7種。

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川魚の刺身盛り合わせ↑

雪鱒・大王岩魚・信州サーモンの3種。

川魚の刺身は歯ごたえの無いイメージでしたが、

とんでもない。

こんなに美味しい川魚の刺身は食べたことが無い…。

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追加でオーダーした馬刺しも↑

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更にMNはこれが大好き「岩魚の骨酒」↑

ここは塩焼き用に下処理がされているのか、少し塩分濃い目。

普通に素焼きを入れたほうが、素材の旨みが溢れ出て好みです。

素焼きの骨酒は野沢温泉スキー場で呑めます。←これが本当に美味しい。

 

夕食写真の左上にあった牛のしゃぶしゃぶは当然の美味しさ!

そして鳥牛蒡の炊き込みご飯も頂きまして。汁と漬物も。

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デザートもペロリ↑↑↑

骨酒は注酒を1合…。

 

満足。

非常に満足。

 

そもそも、この宿にした理由は「骨酒が呑める」から始まり、

こんなに歴史のある宿だと知ったのは予約してからと言う失礼な話。

 

素晴らしいお宿でした。

江戸時代から続くだけあります、なんて偉そうなことは言えたものでは有りませんが…。

また来れたらいいな~今度は平日を狙ってもう一泊したいくらい。

 

この後また温泉に入りましたが、夕食後の飲酒した状態で入るのには注意が必要です。

まず基本的に飲酒後の入浴は控えたほうがいいのは当然の話です。

それに加え、ここは標高が1,400mあたりと高いです。

こういった場所はいつものお風呂と違い、飲酒による身体への影響は大きくなります。

頭痛・吐き気・目眩といった症状が出やすくなりますので、気をつけて下さい。

 

ここに限らず、山での深酒にいいことは有りませんので。

何でもほどほどが大事です。

 

 

標高は1,000mを超えると身体が「いつもと違う」と感じ、栄養の吸収率を高めるそうです。

標高の高い山に登るとトイレの回数減りませんか?私は雲取も槍も剱岳も大幅減になりました。

身体が「登山モード」になります。

標高の高い温泉場は身体が栄養を積極的に吸収しようとし、 酸素濃度も低くなっていますから、

特に運動していなければ自然と深い呼吸になります。リラックス効果大ですね!

 

心身ともに回復へと向う、これが《湯治》。

 

深い呼吸・美味しい食事・薬湯とも言われる温泉…

療養に最適な条件!!!

 

これは一気に回復しそうだ!!!←気持ちが大事。

 

ふぅ…また長くなってしまったな。翌日の話はまた改めましょう。

 

お休みなさい~。

ふっかふっかのお布団で朝まで爆睡のMNでした。

 

つづく。

 

-MN-

 

 ★カテゴリー★

#東京#新宿#登山#長野#温泉#白骨温泉#齋藤旅館#老舗旅館の素晴らしさ

 

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