紅葉のガンガラシバナ

2014/10/29 13:43

2014 ・10/23~25 【川内山塊・早出川(阿賀野川水系)今早出沢・ガンガラシバナ~ドゾウ平沢・割岩沢下降】                 川内山塊の主流、矢筈岳を源とする早出川は上流で今早出沢と割岩沢に二分する。今回は200mのスラブ壁『ガンガラシバナ』を擁する今早出沢を登り、稜線を越え割岩沢の支流ドゾウ平沢から割岩沢を下降するという周遊沢登り。

 

●10/23  9:30一ノ俣橋~11:30一ノ越から赤ッパ沢下降~12:30今早出沢~16:00BP                               写真1 写真2写真3

車のラジオから「今日は師走の寒さです」と聞こえるなか室谷集落を過ぎ、入渓点の一ノ俣橋へ・・ 。

今早出沢へは一ノ俣橋から一ノ又を詰め尾根のコル・一ノ越から赤ッパ沢を下降。降り立った今早出沢は青みがかった岩盤に透明度の高い水をたたえ、静かに流れ、岩魚がきもちよさそうに泳いでる。のんびり遡行。のんびりしすぎて予定より下流で幕営。

 

●10/24 6:30BP~7:30ガンガラシバナ取付~11:00スラブ帯終了~12:30稜線~13:00ドゾウ平沢下降~16:30割岩沢ジッピ~16:45BP

おっきいおにぎりとビールを背負ってわくわくしながら上流へ・・。見えてきました今早出沢右俣『ガンガラシバナ』写真4写真5

写真6

あかく染まった山肌に朝の陽、流れるひとすじの滝。大伽藍の前に立っているようです。ガンガラシバナは取り付きから6Pくらい。ゴム底の沢靴で快適に登れます。支点はあまり取れませんが要所要所、潅木が使えます。

写真7写真8写真9写真10写真11写真12

 スラブ帯終了後そのまま沢すじを詰め稜線へ。矢筈岳はパスし、割岩沢の支流ドゾウ平沢へ下降。中盤から釜をもつ滝もあり、懸垂と泳ぎを交え下降。5回程懸垂下降。ドゾウ平沢を降りきると割岩沢『ジッピ』の入り口。(出口?) 逆V字ゴルジュの瀞ジッピ、泳いで遊ぼうと楽しみにしていたのですが寒いのと暗くなってきたのとでジッピは覗くだけ。15分ほど下って幕営。空気が冷たく新月に近いこともあり夜空が星でびっちり。

写真14←たのしみにしていた「ジッピ」(今思うとやっぱり泳いでおけばよかった!)

 

●10/25 7:30BP~11:00今出~《赤ッパ沢出合通りすぎ1時間ロス》~13:30赤ッパ沢出合~16:30一ノ俣橋

寒い朝、これから泳ぎ下ることがありえなさすぎてグズグズする。7時半頃ようやく出発。寒さで体がごわごわする。全身がしもやけになるのではないかと思いました!淵はなるべく速く過ぎようと最初のうちはがんばって泳いで(叫びながら。)いましたが早々にあきらめラッコ泳ぎでただ流れのままに下る。

写真15 写真16 写真17 写真18

日なたにでると全身からものすごい湯気があがる。写真は楽しそうですが楽しくありません。夏は気持ちいいのだろうな。泳いだり歩いたりしていると二俣の「今出」着。再び今早出沢を遡行。日にひかる沢床から見上げる紅葉と高く青い空が眩暈がするほどうつくしい。・・この渓相に酔いしれていると、あろうことか入渓してきた赤ッパ沢出合を通り過ぎてしまう!お恥ずかしいことです。1時間のロス。ゆっくり休憩後、一ノ越への急登。一ノ俣橋へ下山。

写真19 写真20 写真21 写真22

『ガンガラシバナ』、『ジッピ』、この不思議な響きがよく似合う沢でした。寒気の入った10月末の泳ぎはしびれますが紅葉の美しさはすさまじいです。下山後は御神楽温泉であたたまって帰る。よいお風呂でした。

メンバー:kajikko(記) 他1人